何のための勉強なのか?

何のための勉強なのか?

こんにちは、Aiです。

タンザニアの田舎の学校でパソコンの先生しています。

ここで働きはじめて1年が経過しました。
そのなかで感じたことを、少し書いてみたいと思います。

新学期が始まり…

4月。
新学期に入り、パソコンの授業を開始しました。

前学期をみていて思ったのが、実習授業の少なさ
限られた時間のなかで理論も実習もやらなければならない故、
理論部分に時間がかかってしまい、実習に十分な時間が取れていないようでした。

そこで少しでも実習の時間を増やせるよう
効率よく理論部分を教えられるように
教材を改訂したりといったことをおこなってきました。

ある日のできごと

Excelの授業を始めた日。

Excel授業最初ということもあり、導入部分の授業を始めました。
「セルってなんだ?」「行、列、セルの場所を示すには」…など基本からです。

「なるべくパソコンに触れる機会を増やしたい」との思いから、
実習寄りの授業を行うことを活動内容の主軸においており
スライドで説明⇒Excel使って見せる⇒やってもらう
ということをひとつずつ繰り返すスタイルでやっていました。

 

授業はタンザニア人の先生と共同で行っています
基本は私がメインで授業を行い、スワヒリ語が怪しいところ、補足事項などをその先生が追加する…という形式です。
英語があまり伝わらないときも多いこと、私自身スワヒリ語を始めて1年ちょっとでまだまだ語彙が乏しいという状況。
サポートしてもらえるのはすごくありがたいです。

 

ですがこの日、一通り私の授業プログラムを終えた後。
説明しながらExcelを操作することで、ちょっとわかってもらえたかな?という感触を得た後です。

タンザニア人の先生から
「テストのために、少し追加で説明をしたい」と言われました。

授業時間数が圧倒的に足りないので、本当は授業を先に進めたかったのですが、少しならば、と承諾しました。

少し…ではなかった。
結局そこから30分ほど喋り続け、授業を先に進めることはできず

 

タンザニア人のいう「少し」とか時間の感覚が違うことはもう慣れっこなのですが。。
追加で説明していた内容が、私が今日の授業でやってきたことすべて。

セルとは、行とは、列とは、、、
実習というよりは、座学的な教え方で

文字ばかりのスライドを使い説明、
生徒は一切パソコンに触れることなくひたすらスライドの内容をノートに書く…

 

「なるべく実際に見てもらって、体感してもらって理解してもらう」
「将来仕事についたときに、パソコンが少しでも使えるように」
との思いで、準備をしてきた私の授業はいったいなんだったのか?意味ないのか?それならもう私がやらんでええやん!!とまで感じてしまいました。

非常にもやもやしながら、先生が説明するのを聞いていました。


ひたすらノートに書いています

 

そして授業後…

授業後、この先生から言われたひとこと。

 

「あなたの授業はパソコンの実習に向いているし、パソコンを使えるようになる、という目的ではよいと思う
でも、試験がある。試験では実習のテストはないし、その上理論的な細かい部分が出題されたりする
そこをカバーしておかないと、生徒が試験で点を取れず不合格になってしまい、責められるのは私たちだ。
だから、理論も座学でしっかり固めておかないといけないんだ

 

期末試験は提携の複数校での共通問題のため、自分の授業で扱ったことのみを出す、といったことはできません
共通のカリキュラムから出題されるけれども、
授業の行い方はそれぞれ違うだろうし、どんな問題がでるかもわからない。

 

この先生の言っていること、懸念していることはよくわかります。

何のために勉強するんだろう?


ただ、ひっかかるのが
「なんのための勉強なのか?」ということ

試験のために勉強するの?
パソコンを使えるようになるため?

「なんのためにパソコンのトレーニングをするのだろう?」

試験で点が取れないと、単位が取れないから。
もちろんそれもわかるし、仕方ないことだと思う。

けどこうやって座学で知識ばっかつめこんでいくことに、何の意味があるのだろうか…
他の教科ならまだしも、パソコンのトレーニングで。

ひたすら知識を詰め込むことが、将来仕事についたときに役立つのだろうか?

 

 

タンザニアの教育は詰め込み教育型です。
小学校、中学校卒業時に国家試験があるから、ということもあるだろうけど。

 

板書をひたすら写す⇒ひたすら暗記する⇒試験

っていう流れが生徒にとっても当たり前、っていう雰囲気もある。
(その分、タンザニア人の記憶力、ものすごく良いなとは思います。私だったらこんなに覚えられないし、単位落としそうだわと試験見てて思います。)

 

 

私に対する話し方から、
きっとこのタンザニア人の先生も、実際に使ったり、触れて学ぶことの重要性は気づいてる

けど、試験のことも考えないといけない。単位落としまくられても困るし。
このはざまでいろいろ考えてるんだろうなあと。

 

・実習で実際に触れながら学んでもらうこと
・試験対策の勉強

 

この国で教えるには、
このふたつのバランスをうまく保つことを念頭に置かなければならない、と感じました。

 

自分がいいと思ったこと。
他の人に話してみても、「それいいね」と言ってもらえたこと。
それでも、この環境の中にある程度合わせないとやっていけないということ。

改善する、って難しい。と思っている今日この頃です。

 

これからどうするか

試験があって、点数を取るためには座学の勉強もどうしても必要である。
これはもう仕方ないことだと思います。

試験システムまで変えることはさすがにできないしね。

 

スライドの内容をノートにすべて書くのを待ったりしていたことも多々あり
(先に進めようとすると「まだ書けてない!」と言われ先にすすめない。汗)

なんでもノートに取りたがるな、ってのは授業をやっていて思ったので
ノートに取る時間を短縮できるよう、
テキストやプリント教材を充実させようかなと。

配布教材がないから、すべてノートに書いておかないと
あとから復習やテスト勉強できなくて困る、ってところもあると思う…

そしたら座学部分はあとで復習できるようになるし
ノートに取る時間が短縮できたら
パソコンに触れる時間を少しでも増やしてあげられるかな、と。

 

これまで学校や家にパソコンがなくて
初めてパソコンに触れる、って生徒も珍しくない。

 

そんな状況だからこそ、
せめてこの学校にいる間に
できるだけパソコンに触れて、せめて怖がらないようになってほしい。
(初めて触る生徒はパソコン触るのもおっかなびっくりって感じだった…)

 

将来、就職したときに
少しでも役立つ経験をさせてあげたいな、、。

残された時間で、
そのためにできることを
考えて、実行していきたいと思っています。

 

こんなぼやきのような文章をここまで読んでくださり、
本当にありがとうございました!!

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